DEHN社の電力用新系列SPDは次の特長を持っています。

  1.複合形SPD クラスT DEHNventil

1.1 二重接続端子

  新しい複合形SPD  DEHNventil を右に示す。

接続端子部は主回路V接続が可能なように、

二重端子となっている。また反対側の接地側接続端子

もV接続が可能なように、二重端子となっている。

ただし、V接続が可能なのは125 Aまでであり、

主回路電流がそれを超える場合には、SPDは分岐回

路に配置し分岐線に接続しなければならない。

反対側に接地側接続端子を配置したことにより、

誤接続を防止でき、また並行配線による過電圧の誘導を防ぐことができる。

1.2 低い電圧防護レベルと他機種とのエネルギー協調 従来形も保有

 モニタ回路を持つギャップ形SPDであるため、電圧防護レベルが1.5 kV以下と低く、

被保護機器までの配線距離が10 m以下の場合には、第二段目のクラスUのSPDは不要 である。

  またDEHN+SOEHNE社製の他の電力回路用SPD、すなわちDEHNguard 並びに

DEHNrailとも確実なエネルギー協調がとれるように設計されている。

 このことは内部雷保護システムを構築する上で非常に重要である。

1.3 火花放電ギャップ  従来形も保有

  SPDにはRadax-Flow火花放電ギャップを装備しているので、SPDの電源側に接続される過電流保護器は(SPDが万一破損した場合の)単にバック・アップとしての意味しかない。ということはSPD自身で続流を遮断できるということである。なおRadax-Flow 方式によって、続流は著しく限流されて遮断されるので、電源側の配線用遮断器との動作協調が容易にとれることになる。

1.4  保護モジュール部

 保護モジュールがプラグ差し込み取付方式となり極毎に交換が可能となった。

 保護モジュールの故障は機械的に動作する故障表示器により表示され目視確認が可能である。故障表示器と連動する補助C接点も機械的に動作し、故障状態の遠方表示が可能である。

 またこのように交換可能な保護モジュールの取付はラッチ式となっており、保護モジュールをベースに取り付けた状態で耐震性を保証している。

  また雷電流の通過時に大きな電磁力が作用しても、保護モジュール接続部の確実な接触を保証できる。一般に差し込み式モジュールはコの字形電流回路を構成し、通過雷電流電磁力によりベースから飛び出してしまう。この現象をラッチ取付にすることにより、防止している。

 保護モジュールが過大なストレスを受け交換しなければならなくなった場合、ラッチ解放ボタンにより、特別な工具を用いることなく、容易に交換が可能である。

 

1.5 電気的特性

 最高連続許容電圧Uc 及びTOV短時間商用周波数過電圧はIEC 60364-5-53による。

 低圧需要家設備における装置と機器に対応して、複合形SPD クラスTは最大連続使用電圧255 V230 V+10%=253 V)で設計してある。このことは過電圧保護と保護対象システムとの協調の基礎となっている。

 複合形SPDのすべての極は 短時間に発生する商用周波数の過電圧に故障する事無く耐えるように設計されている(TOV耐力)。すなわち3相4線230 V/400 Vシステムにおいて230 V×1.45333.5 V5 sec TOVが考慮されている。

 またN-PEの保護モジュールは 1200 V(200 ms)TOV耐力を持っている。

                 

 

2.クラスUSPD  DEHNguard

2.1 過負荷時の遮断

 本器は極端な過負荷の場合に低圧システムから確実に

分離された状態となるように、サーモダイナミック・

コントロールという特別な遮断機構を具備している。

  その場合にバリスタの表面温度に並行して、放電電流

の大きさも評価できるようになっている。

 また各極の保護モジュールに装備された目視可能な

機械的に動作する表示器により、使用者は即時、SPD

の機能状態を判別できる。さらに表示器と連動するC

接点により、SPDの状態を遠方に報知できる。

2.2 保護モジュール方式

 本器もモジュールのラッチシステムを採用している。

それによって、輸送による振動によってもSPDが放電中の大きな雷電流による電磁力によっても保護モジュールがベースから離脱することはない。保護モジュールを交換する場合にはラッチ解放ボタンを押すことにより、特別な工具を用いることなしに保護モジュールを容易に引き抜くことができる。

 各極の保護モジュールの取付位置を誤ることがないように、機械的コード化(差し込み孔と棒の位置と角度により)されている。

2.3 電気的特性

 各保護モジュールについて、最大連続使用電圧Uc TOVについて規格に基づき適正に決め設計してある。例えば230 / 400 V回路に適用するものは、最大連続使用電圧は

L-N間で275 V, N-PE間で255 Vである。またTOVL-N間で 355 V / 5 sec であり、

N-PE間では 1200 V / 200 ms である。

     

  

3.クラスV SPD DEHNrail

 DEHNrailは主として情報技術機器の電力供給

回路の保護のために開発されたものであり、

DINレールに並べて取付られる。

 

 

 

3.1 内部保護回路結線

 過電圧保護回路の結線は、RN又はSN間の接続交換可能なY結線となっているので端末機器への接続の際にR(N)

確認の必要はない。

3.2 機能チェック

 機械的な故障表示を備え、また故障表示と連動すC接点を具備し、故障状態の遠方報知及び電源側開閉器に遮断指令を

出すこともできる。

3.3 プラグイン構造

 保護モジュールはプラグイン方式となっていて、ラッチ方式により固定される。 

  保護モジュールを交換する場合にはラッチ解放ボタンを押すことにより、特別な工具を用いることなしに

保護モジュールを容易に引き抜くことができる。

3.4 定格負荷電流

 定格負荷電流は、16 Aから25 Aに増加された。   

       

 

5.接続図  

5.1 単相2線100 V
5.2 単相3線 100/200 V
5.3 3相3線 200 V 1端接地

5.4 異容量V結線電源変圧器保護用

一般にこの配線のまま需要家に引き込まれることはない。5.2と5.5に分離して引き込まれる。 それ故この結線のSPDは異容量V結線の変圧器の保護用に適用される。

5.5 異容量V結線から給電される3相3線200 V負荷(N線無しの場合)


異容量V結線の変圧器から3相3線200 Vを配電する場合、通常N線が配線されることはない。それ故、一旦疑似中性点を作ってから、そこにN-PEモジュールを接続する。

 

5.6 異容量V結線電源変圧器保護用

一般にこの配線のまま需要家に引き込まれることはない。5.2と5.5に分離して引き込まれる。 それ故この結線のSPDは異容量V結線の変圧器の保護用に適用される。

 

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